銀河神風ジンライガー

Galaxy divine wind JINRAIGER

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第1回:オリジナルアニメに関して

      2014/10/29

第1回「オリジナルアニメはほかにもある」という声への回答(2014.5.9公開)

 このごろ、「オリジナルアニメは他にもある」という声を耳にしました。

それは、わたしたち「銀河神風ジンライガ―」プロジェクトが、さも得意げに標榜するのはおかしい、というニュアンスにも受け取れます。

それは誤解です。わたしはアニメの世界をしばらく離れていたので、詳しい状況は知りません。たぶんテレビ発のオリジナル作品はいくらでもあるぞ、ということなのでしょうか?

たしかに、今を支える多くのアニメ制作会社やスタジオジブリのようにすぐれたクリエーターが監督をおやりになり日本はおろか世界のアニメとして愛されている例はあります。

わたしもファンの一人ですし、尊敬する方々ばかりです。

そんな珠玉の名作をさしおいて「オリジナルアニメをつくるぞ!」と声高にいっているわけではありません。

ひるがえって、ではほかにクリエーターが純粋に世に送り出した世界の名作アニメとか日本中を熱狂させるオリジナルアニメがあるかといえば、どうでしょう?

萌え系やBL等、今の流行に乗った数多くのアニメ作品が支持を得ているのは知っています。その中にオリジナルアニメもあるのでしょう。でも決定権を持っているのはクリエーターの方々なのでしょうか? 決定権はプロデューサーだったり代理店だったりスポンサーだったりで、クリエーターはやりたい仕事というよりオファーが来たからプロとしての力量をみせてやるんだというオリジナルアニメが多いのではないでしょうか。実は私もそうでした。

もちろんスポンサーや代理店、プロデューサーの方々には、それぞれ考えをもって指示をださなければならない事情があるのはわかっておりますし、そのすべてが、いかがなものかと分不相応なことを申し上げるつもりはさらさらございません。

私が携わった2000本ほどのアニメの半分は原作もの、あと半分はオリジナルアニメでしたが、現場では総監督が決定権をもっているかに見えても、見えない規制がかかり自由にならないことを間近で目にしてきました。

「制作打ち切り」になったオリジナルアニメに、私が脚本参加した「機動戦士ガンダム」がありますが、現場のスタッフが続けたくとも、続けることはできませんでした。でも熱いファンに支えられ見事に復活し、シリーズは代を重ねて30年後の今もなお命脈を保ち続けています。

私が原案・シリーズ構成・脚本・作詞を担当したJ9シリーズも、熱いファンに支えられ、今なお愛されていますが、シリーズは30年前に続行不能になったままです。好き放題に何でもやれたオリジナルアニメでしたが、それでも制約はありました。

わたしが今度の作品でやりたいのは、純粋なクリエーターの売り手市場によるオリジナルアニメ作りなのです。

テレビ放送が打ち切りになろうが続行するのです。

いちおう108本が目安ですが、それは通過点です。キャラもレギュラーはいますが準主人公だけでも108人出ます。すべてオリジナルですからストーリーもキャラも先はどうなるかわかりません。生きているからです。

でも、おぼろげながら全体は見えます。いまはまだ脚本は9本ですが、私の頭のなかには100話ぐらいは見えています。そしてキャラ達が「早く出せ。早く出せ」と、ひしめいているんです。書かないことには頭のなかがパンクしそうになっているんです。じっさい眠れたものではありません。

 そして、既成のオリジナルアニメでやれなかったことをやるのです。

「そのぐらい、うちでもやってる」というかたも、もちろんいるでしょう。

やりましょう。それぞれやってればいいのです。

最後に一つ。わたしのこの原動力は支持してくれるファンです。

ファンがいる限り、愚かなドン・キホーテといわれようがやるしかないのです。

答えになったかどうかわかりません。どうかこの作品を見てください。

それでわたしの不遜に思われたかもしれない発言を、少し理解していただけるかもしれません。

では、また。(山本優)

 - NEWS, 山本優より