銀河神風ジンライガー

Galaxy divine wind JINRAIGER

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GDW公式ホームページ(第51回・7・9)

☆彡ジンライ・トーク☆彡
 原作者のキャラクターへの思い入れ、今回は「豹頭領リンホ―」です。

管理人「今月からNHKでアメコミの新作がスタートとかで話題になっているようですが」
優「ザ・リフレクションですか。僕もたまたま放映前の特集を観ました。マーベルのスタン・リーさんが日本のスタッフとつくっているようですね。スパイダーマンは僕もファンなので期待して観ていました」
管理人「実写ではなくアニメですね」
優「そうですね。僕の仕事仲間でスタン・リーさんとお会いしているのが何人かいて、数十年前は絵コンテや演出のスタッフでマーベルへ出稼ぎのような感じでしたが、これも時代ですね」
管理人「脚本家ではいなかったのですか」
優「どうでしょう。僕が聞いている限りではいません。今度のシリーズではどうかわかりませんが、もしシナリオ参加しているのなら興味はありますね。事前の特集ではアクション・バージョンだけだったので、期待ははぐらかされたような感はありますが」

管理人「というと?」
優「まんまアメコミがアニメになっただけなら、それはそれでエンタメとしては面白いのでしょうが、個人的にはわざわざエアチェックしてまで見る気にはなれません。日本で制作するなら話の内容が面白くコラボしているものがみたい気はありますが」
管理人「アメコミのなかで日本的なものを、という意味でしょうか」
優「よく言えませんが極論すればそんな感じですか。マジりにくいかもしれませんが。逆にいえばウルトラマンや戦隊シリーズがアメコミになりづらいというか」
管理人「そういえば、優さんはウルトラマンやバイオマンの脚本に参加していますね」
優「ええ。あれが欧米の視聴者にそのまま受け入れられるかというと、別の受け入れられ方をしているような気がする。難しい期待かもしれませんね。僕は一度アメリカで制作するアクションアニメの脚本のオファーを受けたことがありますが、狙いが全然違う違和感がありました。全部アメリカのスタッフで制作されたものなら違和感なく、そういうもんだと思ってみれますが」
管理人「作り手の現場では本当の意味でグローバルなものは難しいのでしょうか」
優「出来るようでもあり、できないようでもあり。実写なんかだと相当苦労してますね。『トラトラトラ』なんかだと三船さんが「そんなことは日本人はしない」と言って難航したというし、『ラストサムライ』なんかだと真田広之さんがギャップを埋めるのにスタッフ間を奔走したというし。感性がどこか違うのかもしれません。古い名作『戦場にかける橋』で日本軍人が畳の上を土足で平気で歩いていたりする。早川雪舟さんという日本人俳優が演じていましたが、子供心に「そんな日本人はいない」と不快感いっぱいでした」
管理人「でも『七人の侍』は『荒野の七人』になったり、去年も新しいハリウッド・バージョンが公開されています。似ているようで違う感は否めませんが。それはそれとしてみれば別段異を唱えることでもないですね」
優「そういうことなのかもしれません(笑)。アメコミに日本的なものを期待するのはないものねだりなのかな…」
管理人「まだ放映されてませんから、なんとも言えません(笑)」
優「そうですね。日本的なものの皮相的なものに拘っているわけではないので、とってつけたような武士道や和の心なんかをテーマにもってきても、違和感しかないわけで、それはそれでアメコミのままやってという方が素直な視聴者の態度なのかもしれません(笑)」
管理人「日本的なものは日本のスタッフで創れば充分世界に通用する作品になるのではないでしょうか。共作で別の味が出れば、それにこしたことはないような気もしますが」
優「話が別のことにそれそうなので、この辺で撤退してジンライガ―に話を移します(笑)」
管理人「ジンライガ―で世界に共感をもって受け入れられるものが作れるとすれば、なんでしょうか。すでに世界で通用している作品もいくつか出ていますが」
優「他ではまだやっていないことでしょうね。可能かどうかはまた別の話でしょうが、トライはしてみるつもりです」
管理人「欧米人が日本の文化に抱いている神秘性のようなものですか」
優「そうですね。一口でいうなら単なる合理性ではないもの。とはいっても僕がそんな作品を手掛けてきたわけではないので、偉そうなことは言えませんが。逆にいえば日本でしか通用しないテーマみたいなものを数多く書いてきたものの、それがほんとうに世界に通用するものだったんだろうか、という個人的な反省もあります。ジンライガ―では、その辺の壁を越えられるかな、というささやかな野心もありますが、それは目下の課題です」
管理人「たとえばどんな?」
優「モチーフになっている水滸伝ですが、本場の中国スタッフで制作されたシリーズは見ごたえのあるものでした。でも、キャラクターが、やはり中国的なものが濃厚で異国の原作だと思えば当たり前のことですけれども、なんか腑に落ちないものを個人的に感じていました。それに比べ、日本で制作された水滸伝で淋仲を主役にしたシリーズがありましたが、これもなんかしっくりこない」
管理人「脚本家出身の中村敦夫さんが主演したシリーズですね。DVDボックスで市販されましたが」
優「この違和感は何だろうと、ずっと気になっていました。ジンギスカンもそうでした。日本のテレビ作品で観たものと、本場のモンゴルで制作されたものとは、キャラの味や存在感がまるで異質です。諸葛孔明なんかも中国版と日本制作版ではまるで違う。さっきちょっと話題になった『荒野の七人』と『七人の侍』のようなものですが、こういう違和感を超えるものは無国籍な、たとえば舞台設定が銀河で時代設定がはるかな未来なら可能ではないかと思うのです。民族性も昔の薩摩人と奥州人が違うような時代がトータルな日本人になりつつあるし、太陽系が人類共通の時代だと地球人や宇宙人、人工知能のターミネーターとの違和感がむしろ問題になる。民族間の違和感は、基本的なところで超えているのではないか」
管理人「ジンライガ―なら、それが可能だと」
優「我田引水。手前味噌になってしまうようで、いささか恐縮しますが、当の本人はいたって本気です(笑)」
管理人「いままでにないもので、世界で共有できる日本的な美的感情が表現できる余地があると」
優「そうです。武士道とか言ってしまうとみもふたもないことになりかねませんが、未来の太陽系に生きている人類に、そうしたDNAを持つ存在がいても不思議ではないわけで、『好漢』でもなければ『武士』でもない、民族を超えた普遍性を帯びた存在。そうはいっても今では存在しないだろう日本的な美意識をもつキャラとして、リンホ―を登場させています」

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管理人「やっと、今回の思い入れキャラにたどり着きましたが(笑)。水滸伝の淋仲いがいにインスパイア―された実在のモデルとかはいますか」
優「います。僕は一時期、実写の時代劇や歴史上の人物を主役にした舞台脚本を書いていた時期があって、そのとき参考資料を随分渉猟しましたが、衝撃的な人物を発見しました」
管理人「武人ですか」
優「そうです。高天神城の合戦で敵味方ともに息をのんだ美丈夫がいまして、名前は失念してしまいましたが、たしか木村長門守とかいう青年武将だったと思います。武人は戦場が命で、生死を超えた檜舞台なわけです。だからこの一戦が最後かもしれないと覚悟して臨む。
彼にとっては思い切り美々しく凛とした死に装束が晴れ装束なわけです。その姿を見て、敵味方の別なく感動しているんですね。たぶん戦死したと記憶していますが、生死を分ける戦場では勝敗を問わず相手を敬う礼儀を共有していた時代がありました。これは日本特有のものではないのかという気がします。欧米の歴史に皆無とはいわないが」
管理人「その人物への思い入れがリンホ―に投影されているわけですか」
優「いつか、そんなキャラを自分の作品に登場させたいと思って温めてきましたが、ついにその機会を得られぬままになっていました。リンホ―のキャラ設定で、やるなら今だ、と思いましたね」
管理人「具体的に、象徴的なシーンはありますか」
優「いまのところありませんが、そのシーンを想定して、歌詞は早い段階から作っています。歌でキャラを想定するのが手っ取り早いと思ったからです」
管理人「二度のライブでは歌われていませんね」
優「ライブの段階では、準備シナリオでも原作でもそのシーンがまだ出てきていない時期で、シュミレーションの声優オーディションにもリストに入れていませんでしたので、作曲も依頼していません。でも作詞リストには早くから入れていました。未公開の歌ですが、この機会に取り上げていただけるとありがたいです」
管理人「どんなイメージの歌でしょう」
優「最初に泛んだシーンは、リンホ―が遠征軍を率いてエジプトらしい戦場に立っているようなシーンです。ヌビアのタムタムが轟いてくるなか、この一日で死を決意して同じさだめのハイビスカスに思いを託して耳に一輪挟んでいたりする」
管理人「ちょっとキザのような(笑)」
優「キザが絵になるのがアニメだと思っていますから(笑)。J9シリーズではそのキザを思い切りやってみたかったんです。それをジンライガ―でもやろうと思っていますが、デザイナーにふったところ、イマイチ伝えきれなかったのかパスされました(笑)。でも諦めてはいません。具体的なシーンがでればデザイナーの誰かが引き受けてくれるでしょう。ハイビスカスはフィアンセのマーヤにも関連して、俺はハイビスカスのように一日一日死んだつもりで戦場に臨むので婚約なんかできない、というエピソードもあったりする。物語現在では回想シーンとして挿入されます。キザの極みみたいかもしれませんが、そんな武人の心をもったキャラにしたかったんです」
管理人「そういえば、投獄されたときに面会に来たマーヤに婚約は解消しようといっていますね。類が及ぶからと」
優「そうです。マーヤは受け入れませんけどね。婚約なんかするんじゃなかったと思っても、もう遅い(笑)」
管理人「リンホ―は、根っからの戦人(いくさびと)ということですか」
優「そんなところがあります。なのでイメージソングは戦場に臨むサムライの矜持を、一日だけの命の花ハイビスカスに託したものにしたかった。生きても死んでもこの一戦に精いっぱい臨む、みたいな。リンホ―は遠征でそんな気持ちでいただろうし、これからリョーザンパークの一軍を率いるときもそうだろうという思いで女性ボーカルの歌にしました」
管理人「それでは、このコーナーで初公開させていただきます」

ハイビスカス(一日だけの花) 作詞:山本優

  ハイビスカス 一日だけの花
  朝にまどろみからさめ さわやかに咲く
  まるで あなたの笑顔のように あでやかに薫る
  
  太陽の光あびて 凛々しく開く 情熱の花びら
  まるであなたのように 雄々しく自信に満ちて
  今日を限りに いのち たぎらせる ああ
  今日を精いっぱい生きて 夕べには花を閉じる
  
   *ハイビスカス 太陽の花
   ヌビアのファラオも微笑む エジプシャン ビヒス
   太陽の申し子 ハイビスカス
  
  咲いて咲いて咲いて その身を終わる
  トゥトゥンクアモン 王者の誇り
  あなたは不滅の戦士
  
  ハイビスカス 一日だけの花
  夜のためいきさえ閉じて とこしえに泣く
  まるで あなたの憂いのように 疲れ果て眠る 
  
  満月の光あびて 哀しく閉じる 絶望の花びら 
  まるであなたのように 虚しい骸(むくろ)となって
  今日を限りに いのち燃え尽きた ああ
  今日を精いっぱい生きて 明日また華をひらく
  
   *繰り返し
  
  死んで死んで死んで その名は生きる
  トゥトゥンクアモン 王者の命
  あなたは 不朽の戦士
   *繰り返し

☆彡ニコニコチャンネルでジンライガ―「原作」連載中☆彡

毎月のダイジェストをより詳しくお楽しみいただけます。
ジンライ・トークと連動してお楽しみ下さい。

http://ch.nicovideo.jp/gdw-jinraiger/blomaga/ar1156303

★第十三話(仮)「リョーザンパークの決闘」 脚本:山本優

小アステロイド・ガンリューで激突するリンホーとジューベ。両者の戦いぶりにリョーサセンパークのトセンとソーマンは感嘆。リンホー、ジューベを仲間に引き入れようとオーリンに進言する。
その誘いを断るジューベだが戦いを通じてリンホーとは意気投合。ジューベはリンホーと義兄弟の契りを結び、地球へ向かう。

四大コネクションの抗争により風雲急を告げるアステロイド。
ガイナーら小惑星アキレスの風傑たちは戦力増強のため、秘匿していたジンライガーのラボとそのチームをアキレスに呼び寄せることにする。
小惑星エリスにあるラボは、朝廷の目を欺くため疫病で壊滅したように偽装してあった。しかしガンメルはそれを見破り、ジンライガー二号機奪取のため工作員を送り込む。その工作員とは──パンドーラたちダークマントス!

ジンライガーを狙ってアキレスにリョーザンパークの急襲部隊が襲来。しかしジンライガーはすでにエリスに向かった後。オーリンらは作戦目的を頭領ガイナーの捕獲に変更、リンホーがこれに向かう。
リンホーとガイナーの一騎打ち。その最中、流れ弾のミサイルが炸裂。両者は吹き吹き飛ばされてしまう。

一方、太陽系外縁の小惑星エリスに来たリーロックらは、ラボごとジンライガーの5Dドライブでアキレスまで転移する計画を開始していた。
そこにダークマントスが急襲。放たれた重力砲を回避するため強引に5Dドライブを作動させる。その結果……ダークマントスもジンライガーとラボも消滅してしまう。

ナレーション「ドク・カンホーとパンドーラたちはミニ・ブラックホールのなかに消えた。5Dドライブで緊急避難したジンライガ―は? そしてリンホーとガイナーの運命は・・・。アステロイドの抗争の幕は切って落とされた。銀河神風ジンライガ―の明日はどっちだ!」

(GDW資料室提供アーカイブ)

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次回をお楽しみに!